2015-04-17から1日間の記事一覧

<池上彰とマツコ・デラックスの使いやすさ>歯に衣着せぬように見せて、放送局が困らない程度のコメントをする技術

高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事] *** 池上彰氏とマツコ・デラックスはいまテレビの寵児である。ナゼ、こんなにテレビ界が彼らを重用するのか。視聴率が取れるからである。では、ナゼ視聴率が取れるのか。そこには2人に共通する理由と個…

<原発に一番近い病院に勤務する医師の視線>風化が進む「これからの福島」をメディアはどう伝えてゆくべきか?

小鷹昌明[南相馬市立総合病院・神経内科専門医/医学博士] *** 筆者は19年間勤め上げた大学病院を、東日本大震災を契機に辞した。次の勤務先として、福島県南相馬市の総合病院を選んだ。 つまり、ここは原発からもっとも近い病院である。そこで私は、医…

<テレビ制作者の意欲を削がないテレビ評>ナンシー関のテレビ評論はなぜ、かくも番組の「核心」を突いていたのか?

高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事] *** ナンシー関(1962〜2002)が居たから、バラエティ番組は面白かったのではないか、と思うことがよくある。 消しゴム版画家、不世出のテレビ評論家、ナンシー関さん。1980年後半からテレビ評を書き始…

フジテレビ「とんねるずのみなさんのおかげでした」の「細かすぎて伝わらないモノマネ」はもう見限る潮時

高橋維新[弁護士] *** 4月2日のフジテレビ「とんねるずのみなさんのおかげでした」は「男気ジャンケン」と「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」の2本立てであった。 「男気ジャンケン」については、何回もやっていることからすると人気のある企画な…

<中居正広「金スマ」が清原和博を浮き彫り>報道やドキュメンタリーでも追えない現在進行形の清原の事実を描く

貴島誠一郎[TBSテレビ制作局担当局長/ドラマプロデューサー] *** 4月3日放送のTBS「中居正広のキンスマ~野球人・清原和博は今」は、清原和博が一年ぶりのテレビ出演で本人が現在の心境を語った。ドキュメントと再現ドラマで、毀誉褒貶ある野球界のス…

<報ステ降板問題>番組の都合を無視した古賀氏、外部圧力はない踏ん張るテレビ朝日、その意に沿って説明を繰り返した古舘氏

両角敏明[テレビディレクター/プロデューサー] *** 3月27日(金)のテレビ朝日「報道ステーション」での古舘伊知郎氏と、この日最後の出演となったコメンテイター・古賀茂明氏のやり取りが話題となっています。筆者はたまたま生で視ておりましたが様々…

<「クローズアップ現代」やらせ疑惑に「バンキシャ!」の誤報>不祥事があっても番組が打ち切りにならない理由を考える

高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事] *** 調査報道は「報道の華」である。 報道には、省庁や、都道府県庁、警察・検察の発表、企業からリークなどをタダ垂れ流す発表報道、これらに独自取材を加えて踏み込んだもの、などがあるが、「調査報…