<自分の学校とろう学校の違いは「牛乳瓶のキャップ」?>大人が期待した答えを出さない子どもの純粋を大事に

今村彩子[映像作家]

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私は、ドキュメンタリー映画を撮っています。生まれつきの重度難聴で、補聴器を外すと全く音が聞こえません。

 

去年の12月に名古屋市内にある小学校を訪れ、1年から6年までの200人の子どもたちの前でお話しさせてもらいました。講演は年に50回ほどやらせていただいていますが、全校生徒の前で話すのは初めてでした。その時は、1年生にも分かりやすく話そうと私の手話を読み取り、音声日本語に通訳する手話通訳者と打ち合わせしました。

 

体育館に入ると「400の瞳」が私と通訳者を見つめました。どんな人なのかな。どんなことが起きるのかな。何を話すのかな。とわくわく感で輝いている瞳。その瞳の輝きに私は胸が「じーん」としてしまいました。背が低い私のために用意してもらった台の上に立ち、手話で「こんにちは。今村彩子です」と表しました。・・・・[続きはコチラ]