<バラエティ番組のテロップは誰のため?>テレビのテロップ過剰が若者の「聞く力」を奪う

黒田麻衣子[徳島テレビ祭スタッフ]

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前回の記事で、若者のコミュニケーション手段の変化について、「文字言語への依存が高まっている」と書いた。

 

筆者は、このことと「テレビのテロップ」は無関係ではないと考える。この20年で「テレビのテロップ」は大幅に増えた。特にバラエティ番組でその傾向は顕著である。最近のバラエティ番組は「笑いどころ」をわざわざ文字にして懇切丁寧に視聴者に「教えて」いる。

 

そもそも、テロップの役割とはなんだったのか? 筆者はメディアの仕事をしているわけではないので、一視聴者としての「イメージ」でしか語れないが、もともとテロップは、報道番組で使用されていたものだと思う。

 

「今、何のニュースを報道しているのか」を「ながら視聴」、途中からでも視聴者にもわかるように示したものだったのだろう。・・・・[続きはコチラ]