<短絡的な新書に異議!>アスペルガー症候群の犯罪率が一般人より高いということは証明されていない

高橋秀樹[放送作家/日本自閉症協会・日本自閉症スペクトラム学会・日本社会臨床学会各会員]

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井出草平氏の著書『アスペルガー症候群の難題』(光文社新書・2014)に反論する。

 

まずは、筆者の見解を冒頭に掲げたい。

 

アスペルガー症候群の人々が一般の人々より「犯罪と結びつきやすいという有意な証拠はない」。一方、今回、取り上げる『アスペルガー症候群の難題』の主旨は以下の様なものになっている。[カッコ]の中はすべて当該書からの引用である。

 

アスペルガー症候群の<犯罪親和性の=著者の造語>結果は<一般人に比べて>5倍程度。]同書P55

 

アスペルガー症候群の特性と犯罪行動について、情報共有することが不可欠だ。]同書P18・・・・[続きはコチラ]