<医者にあるまじき表現>「大人の発達障害がコンサータで劇的に改善」という「帯のコピー」は見過ごせない

高橋秀樹[放送作家/日本自閉症協会・日本自閉症スペクトラム学会・日本社会臨床学会各会員]

 

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広く流通しやすい新書のような媒体で、「発達障害」について証明されていない事項や非科学的であるにも関わらず「それらしく」で書かれている本が数多く発売されている。これまでメディアゴンでは、そのような書籍の危険性について、できる限り科学的な視点から指摘してきた(「アスペルガー症候群の犯罪率が一般人より高いということは証明されていない」 「医者が書いた科学的根拠の乏しい本に疑問」)。

 

さて、先日読んだ『まさか発達障害だったなんて〜「困った人」と呼ばれ続けて』(星野仁彦さかもと未明著 PHP新書)にも、見過ごせない部分があった。

 

これから書く筆者の意見に対して、著者・星野仁彦医師などの臨床家からすれば、おそらく「方法はどうあれ、困っている点が改善されたからいいんじゃないの」と反論したくなることは容易に予想される。

 

しかし、それでも見過ごせない。・・・・【続きはコチラ】