東大などが自閉症スペクトラムへの「オキシトシン経鼻スプレー」の治療効果の検証実験をスタート

高橋秀樹[放送作家/日本自閉症協会・日本自閉症スペクトラム学会・日本社会臨床学会各会員]

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2014年10月30日、東京大学名古屋大学、金沢大学、福井大学文部科学省などが共同で、自閉症スペクトラムへの「オキシトシン経鼻スプレー」の治療効果を検証する実験をスタートすると発表しました。新聞記事などではわかりにくいところもあるので解説を施しながら、再録します。

 

自閉スペクトラム症(通常は「自閉症スペクトラム」)とは、現在の日本の診断名では、重度の知的障害を伴った自閉症からアスペルガー障害や高機能自閉症、特定不能の広汎性発達障害までを含むすスペクトラム(連続体の意味)の概念です。

 

自閉症スペクトラム者が対人場面で発現するコミュニケーションの障害について「オキシトシン経鼻スプレー」の有効性と安全性を検証する医師主導の臨床試験を多施設で連携して行います。・・・・[続きはコチラ]