<映画「さようならCP」の見えざる敵?>「健全者幻想」は「差別される側」からは「甘美」に見える

原一男[ドキュメンタリー映画監督]

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『さようならCP』(1972)の主人公で「脳性マヒ者(以下、CP)」でもある「横田弘」も「横塚晃一」も、とても頭のいい人なので“真綿が水を吸い込むように”私の言いたいことを感じ取ってくれた。

 

……と思っていた。

 

とりあえず、アジテーターとしては“合格”と安堵したのも束の間だった。伏兵が控えていることを気付かなかった私の“間抜けさ”が露呈することになった。・・・・[続きはコチラ]