<どこまでがテレビが扱えるテーマなのか>テレビは終末期ケアの現場を取材できるのか?

高橋正嘉[TBS「時事放談」プロデューサー]

 

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テレビ番組を作る時には、真摯にテーマを取り上げなければならない場合がある。

 

それが人の生き死にかかわるような難しいテーマだと、笑いに落とし込んだり、深入りせずに逃げたりすることも出来なくなる。課題を指摘し、行政や責任者に何とかしろ!といえる時などはまだ良い。逆に「こうしたらうまく行きますよ」と役に立つ情報が流せる時も、それはそれで良い。

 

しかし、深刻なテーマの場合、役立つ情報がないことが多い。

 

それは日常生活と似ているかもしれない。日常生活では多くの場合「解決してくれる人」がいるわけではない。文句を言っても始まらないことの方が多い。この「普通のこと」がテレビは苦手なのだ。つまり、人生というやつが苦手と言っても過言ではない。【続きはコチラ・・・】