<映画として面白いことを優先するということ>「アメリカン・スナイパー」は礼賛でも反戦でもない戦争映画

高橋秀樹[放送作家]

 

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1955年生まれの筆者の世代にとって、クリント・イーストウッドは西部劇のガンマンを演じる役者である。

 

『ローハイド』(1959〜1965・米CBS

『荒野の用心棒』(1964・セルジオ・レオーネ監督)

『夕陽のガンマン』(1965・セルジオ・レオーネ監督) ・・・などなど。

 

その後、最後の西部劇とも言われる『許されざる者』(1992)を監督兼主演で制作、加えて『ミリオンダラー・ベイビー』(2004)の両作品はアカデミー賞監督賞、作品賞。『マディソン郡の橋』(1995)や『ミスティック・リバー』(2003)では、文芸性の高い作品も監督する。[続きはコチラ・・・]