<必要があればこれからも縛る?>北区・高齢者拘束「虐待」事件に潜む高齢者医療現場の暗部

山口道宏[ジャーナリスト]

 

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認知症患者の拘束は虐待。これまでには刑事事件に至るケースもあった。

 

この2月に東京都北区の高齢者マンションで発覚した、入居の認知症患者ら20人をベッドに拘束していた事件。身体をベッドに固定、脱げない服を着用させられていた。入居していた認知症の患者の多くは「嫌だ」と自分から意見を伝えられない高齢者ばかりだった。

 

その施設は、不動産業者が仲介の賃貸マンション型で、運営は同区にある医療法人。有料老人ホームの届け出はなかったという。その状態で訪問介護サービスというのも不思議だ。

 

さらに本件は3年前から同区の専門職会議で実態への指摘があったにも関わらず、北区は議事録から発言を削除していたことが判明している。行政が隠蔽に肩入れしているわけだ。その人権感覚のなさに驚く。[続きはコチラ・・・]