<映画は予告編からが映画>「映画の予告編から私語厳禁」に賛成?それとも反対?

影山貴彦[同志社女子大学 教授/元・毎日放送 プロデューサー]

 

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筆者は映画好きである。

 

映画館で喋っている人間がいると、必ず注意する。少々席が離れていても、該当者の近くまで足を運んで行き注意する。小さな声で、かつ最大の効果のある、けれど丁寧な言い回しで注意する。

 

妻と一緒の時などは、「恥ずかしいから、止めて」と言われるが、注意することをガマンするストレスは半端ならぬものがあるし、何より筆者が注意することで、静かな環境を取り戻せ、映画に集中できるようになったと喜んでくださっている人々は少なくないはず、と密かにかつ確信的に思っている。

 

自宅でテレビを観る際と同じ程度の声のボリュームで、隣同志喋っている輩がいる。

 

暗がりの中で、携帯画面を光らせながら、メールをしているヤツがいる。先だっては、ついに劇場内で通話をしていた猛者がいた。このままいくと、映画館で音を出して携帯ゲームをする「スーパーマン」が出現するかもしれない。いや、もういるのかもしれない。[続きはコチラ・・・]