<不安をかき立てる番組を好むテレビ>「超常現象、幽霊体験」でメディアが欲しがる答えは短絡的
石川幹人[明治大学情報コミュニケーション学部・教授]
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オウム事件以来(1995年5月、麻原彰晃教祖逮捕)急激に減ったとはいえ、毎年夏になると、テレビ番組の制作会社の方々から幽霊現象、幽霊体験についてのコメントを求められる。幽霊を科学的な研究テーマにしている大学教員が少ないからでしょう。
かく言う筆者は、もちろん、オカルトの信奉者ではありません。それどころか、筆者は大学で、オカルトや似非科学、疑似科学の非科学性、反社会性を説く「科学リテラシー」という講義を長らく受け持っています。
そういった立場である筆者に、ディレクターは、
「どうして、幽霊はここに姿を現したのでしょう」
「なぜ幽霊はこんなに恐ろしいんですか」
と、心霊写真などを示しながら聞いてきます。【続きはコチラ・・・・】