<芸能人のリスクを負わない芸能人>女子アナを見ているとなぜ「腹が立つ」のか?

藤本貴之東洋大学 准教授・博士(学術)/メディア学者]

 

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社会には一定層「女子アナ嫌い」とされる人たちが存在しているように思う。一般的には「憧れの職業」「彼女にしたい職業」とされる女子アナであるが、マツコ・デラックス氏のように、公然と女子アナ嫌悪を口にする人も決して少なくはない。

 

もちろん、憧れの職業についている女子アナたちへの嫉妬ややっかみもあるだろう。憧れと嫌悪は表裏一体であるということなのかもしれないが、根強いファン層がいる一方で、現役女子アナ、元女子アナともに厚いアンチ層が存在し、ネットを中心にゴシップを賑わせている。

 

人気/憧れである一方で、女子アナという職業が腹立たしく思われる最大の理由を考えてみれば、

 

「芸能人になるというリスクを負わずに芸能人をしている狡猾さ」 を敏感に視聴者が感じ取っている、という点にあるように思う。「退路を絶った芸能人というリスク」を負わないどころか、むしろ、大企業のサラリーマンとしての安定を享受している。しかも、それなりの学歴などを持ち「上場企業のOLとしてのステイタス」も確保している。【続きはコチラ・・・・】