<全戸避難の被災地に人を呼び戻す>福島県南相馬市・原発から20 km圏内の「旧・警戒区域」で起業した人がいる

小鷹昌明[南相馬市立総合病院・神経内科専門医/医学博士]

 

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被災地には、「厳しい状況だけれども、とにかく機会を与えられたのだから行動しよう」という人、「なぜ、被災者である自分が、条件の整わないなかで無理を押してまで行動しなければならないのか」という人、「途方に暮れて、どうしたらよいのかの判断ができない」という人がいる。

 

歳を重ね、病気を抱え、家族は離散し、家も荒れ、帰還するかどうかの判断もできない人は、生きることさえしんどい。さらに言うなら、そうした人たちの行動を促そうとする人の気持ちは、もっとしんどい。

 

そんな中で、原発から20 km圏内の「旧・警戒区域」で起業した人物がいる。ここ南相馬市小高区は現在、「避難指示解除準備区域」であり、来年4月からの居住を目指している。【続きはコチラ・・・・】