<高齢者向けの英・芸術プログラムが紹介>認知症の高齢患者でもエンターテインメントで成長する

齋藤祐子[神奈川県内公立劇場勤務]

 

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先日、都内でブリティッシュ・カウンシル(イギリス政府により設立された公的な国際文化交流機関)が高齢者向けの芸術プログラムを実施している英国の10余の団体(美術館や劇場など)を招聘し、先進事例紹介をするセッションがあり参加してきた。

 

日本もこの先、高齢者人口が増え認知症患者の割合が急増することが懸念されている。一方で2020年に控えたオリンピックに向けて、誰もが楽しめる文化プログラムの必要性が説かれており、いろいろな意味でタイムリーな企画といえた。

 

高齢者向けのプログラムというが2つに大きく分けられる。

 

ひとつはアクティブ・シニアと呼ばれるまだまだ元気なお年寄り向けのものだ。こちらは30年も前から、かなり有名な指導者をつけ高齢者向けのダンスカンパニーを組成している劇場があった。ダンスファンなら誰でも聞いたことがあるトップクラスの振付家や指導者が指導している。高齢者とはいえ、練習を積めばどんどん体が動くようになり能力が開発されるという。【続きはコチラ・・・・】