ドラマ「Dr.倫太郎」の原案小説「セラピューティック・ラブ」は堺雅人を想定して書かれた小説?

高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事/社会臨床学会会員]

 

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日本テレビ木曜夜10時から放送の堺雅人主演「Dr.倫太郎」で、原案とクレジットされる小説「セラピューティック・ラブ」(治療的な愛とでもいうような意味か)を読んだ。著者は清心海(せい・しんかい)氏。精神科医に当て字したものだ。

 

プロフィールを見ると、雑誌記者を経て、精神科医になったという特異な経歴の持ち主である。今は都内で自費診療のカウンセリング・オフィスを開業。とある。クリニック(診療所や医院)ではないところに注意が必要だ。

 

ところで、この小説は「原案」だが、「原作」とは、どこが違うのだろう。

 

筆者なりの理解では「原案」は「脚本のヒントはもらったけれど、ストーリーや人物設定はオリジナル」。「原作」は「ストーリー、人物設定ともに借りて有るが、オリジナルの要素を付け加えた」というものということであろうか。【続きはコチラ・・・・】