原発被災地・南相馬市に1000年続く重要無形民俗文化財「野馬追」から考える廃炉作業

小鷹昌明[南相馬市立総合病院・神経内科専門医/医学博士]

 

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原発被災地となった南相馬市における誇りのひとつは、『相馬野馬追』である。

 

この土地で一千有余年続いている(とされる)国の重要無形民俗文化財であり、相馬氏の祖といわれている平将門下総国(千葉県北西部)に野馬を放ち、敵兵に見立てて軍事訓練を行ったのが始まりと伝えられている。

 

毎年7月末に、甲冑に身を固めた500余騎の騎馬武者たちが太刀を帯び、先祖伝来の旗指物を背負い、白鉢巻を締めて進軍する。豪華絢爛で勇壮な戦国絵巻を繰り広げるのである。【続きはコチラ・・・・】