茂木健一郎[脳科学者]
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伊藤若冲の『動植綵絵』の人気が大変なことになっていて、展覧会は6時間待ちとかにもなっているらしい。
私は相国寺、それにワシントンでじっくりと拝見する機会があって、今回はご遠慮申し上げたが、確かに歴史的傑作だと思う。
『動植綵絵』は、生きとし生けるものに対する祈りである。さまざまな愛らしい生きものたちが描かれているが、それと同時に釈迦三尊像があるのはその意味である。
人間だけでなく、この世の生きものすべてに、愛の眼差しが向けられているのだ。 【続きはコチラ・・・・】