国には国民の「平和的生存権」を守る責任がある -植草一秀
植草一秀[経済評論家]
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安倍内閣の今村雅弘復興相が4月4日の記者会見で、3月31日で住宅支援を打ち切られた東日本大震災の自主避難者に対し、「自己責任」であると明言した。
自主避難者に対する国の住宅支援を打ち切り、福島県を通した「サポート」に切り替える方針に対する質問に対して、今村復興相は、自主避難等の対応は「自己責任」の下にあるとの認識を示すとともに、不満があるなら「裁判でも何でもやったらいい」と突き放した。
今村復興相と記者とのやり取りは次のとおり(後半部分)
今村「ここは論争の場ではありませんから」
記者「責任を持って回答してください」
今村「責任もってやっているじゃないですか、君は何て無礼なことを言うんだ!ここは公式の場なんだよ」
記者「そうです」
今村「だからなんで無責任だと言うんだよ!」
記者「ですからちゃんと・・・」
今村「撤回しなさい!!!」
記者「撤回しません」