<1万時間の法則>プロとプロ未満の違いは1万時間継続の有無 - 茂木健一郎
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<1万時間の法則>
マルコム・グラッドウェル氏が自著の中で紹介している「1万時間の法則」というのがある。どんな分野でも、だいたい1万時間程度継続してそれに取り組んだ人は、その分野のエキスパートになるという経験則である。
ある音楽学校で、コンサートを開けるプロレベルと、レッスンを与えるレベルの人などを比較すると、それまでどれくらい練習してきたかに有意の差があって、コンサートのプロレベルは1万時間だった、というのが「1万時間の法則」のひとつの根拠としてしばしば挙げられる。
「1万時間」という時間に絶対的な意味があるわけではなく、それはひとつの目安である。また、分野やそのひとの取組の質によっても違うけれども、ひとつの事実として、熟達や創造性の発揮が長い時間を必要とするということは知っておく価値があるだろう。
1万時間は、粗い計算をすれば1日3時間を10年続けなければならないから、かなりの継続である。しかし、人が通常「才能」などと片付けやすい差異が、実際には継続時間に起因しているという認識は目を開くきっかけ(eye-opener)だろう。【続きはコチラ・・・】