公務員の「不正」を「忖度」にすり替えるな - 植草一秀 

植草一秀[経済評論家]

 

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忖度(そんたく)」に関心が注がれたが、問題の本質は「忖度」にはない。「忖度」は「他人の心をおしはかること」で、「相手の真意を―する」などと使われるが、何事をするにしても、「相手の真意をおしはかること」重要なことであり、間違ったことでもない。

 

公務員が上司や行政府の長の「真意をおしはかって」行動することは悪いことでもないし、してはならないことでもない。重要なことは、公務員が「中立、公正、公平」に仕事をするのかどうかだ。

 

「忖度」=「相手の心をおしはかること」は構わないが、だからと言って「中立、公正、公平」を揺るがしてはならない。ここがキモである。

 

森友疑惑で問題になるのは、公務員が「中立、公正、公平」の基準を踏み越えて行動したのかどうかなのである。結果として、「中立、公正、公平」の基準が踏み越えられたならば、その行為が正される必要があるし、その行為を行った者の責任が問われなければならない。【続きはコチラ・・・】