2015-01-20から1日間の記事一覧

<「つまようじ混入事件」をどう見る>模倣犯を誘発する?日本テレビ「真相報道 バンキシャ!」の報道手法に異議

高橋秀樹[放送作家] *** その報道の仕方は異様なほど執拗だと筆者には思えた。日本テレビ系列の『真相報道 バンキシャ!』でのことである。 スーパーでスナック菓子につまようじを入れる様子を実況した動画などがネットに投稿された事件で、警視庁は2014…

<お色気と破壊のない「バカ殿」>志村けんのコントを見て誰が笑うのか?

高橋維新[弁護士] *** 2015年1月13日に放映されたフジテレビ「志村けんのバカ殿様」(以下、「バカ殿」)を、見た。 「バカ殿」の源流は、言うまでもなく「ドリフ大爆笑」(フジテレビ)である。 ドリフターズをスターダムに押し上げたのは言わずと知れ…

<視聴率競争で明暗>「フジテレビの凋落」と「テレビ東京の躍進」の理由

藤沢隆[テレビ・プロデューサー/ディレクター] *** 今、テレビ業界の話題は「フジテレビの凋落」と「日本テレビ&テレビ東京の躍進」でしょう。この年末年始(12/29~1/4)のゴールデン、プライムの視聴率でフジテレビはテレビ東京に負けたというので…

<最先端の映像表現「ヴァチカン美術館」>遠近を「打ち消す4K」と「強調する3D」を組み合わせるとどうなるのか?

玉置泰紀[KADOKAWAウォーカー情報局長兼関西ウォーカー統括編集長] *** 大林宜彦監督と食事をさせていただいた時、「時をかける少女」の4K版の話になり、 「遠近感がなくなるんだよね。本来ボケが遠近感を作っている部分があるのに、手前も奥もすべて克…

<戦後70年の今だからこそ知る必要性>アンジェリーナ・ジョリー監督映画『アンブロークン』は反日映画ではない。

岩崎未都里[ブロガー] *** [メディアゴン編集部・註] まず、以下の産経新聞ネットニュースからの要約を読んでいただきたい。 「米女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが監督を務める映画『アンブロークン』をめぐり、配給元の米大手映画会社、ユニバ…

<原発現場と対話しない原子力規制委・規制庁>安倍政権はコスト度外視の原子力規制の行政実務を改善する解決策を提示せよ

石川和男[NPO法人社会保障経済研究所・理事長] *** 東日本大震災による東京電力・福島第一原子力発電所の事故を教訓として、旧原子力安全・保安院に代わって設置された「原子力規制委員会(以下、規制委)」と、その事務局の「原子力規制庁(以下、規制…

<主人公=ヒーローはいるのか>主人公不在の「平成」で、どうやってドキュメンタリー映画を撮影すべきか?

原一男[ドキュメンタリー映画監督] *** (これまでの連載はコチラ) ドラマであれ、ドキュメンタリーであれ、人間を描く場合、主人公が存在する。では、主人公とは何か? と考えてみる。 人は、みな、自身の欲望を持っている。その欲望に突き動かされて…