<米原作をいかに日本に置き換えるか?>浅野忠信主演のNHKドラマ「ロング・グッドバイ」のローカライズの正しさ

水戸重之[弁護士/吉本興業(株)監査役湘南ベルマーレ取締役]

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待望の、と言わせていただきたい。NHK土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」のDVDが発売された。

 

2014年4月から5回に亘り放送されたもの。レイモンド・チャンドラーの小説「The Long Goodbye(長いお別れ)」(1953年刊行)を原作に、舞台を日本におきかえた、いわゆるローカライズ(現地化)ドラマだ。

 

原作のあらすじはこうだ。

 

私立探偵フィリップ・マーロウは、ふとした縁でテリー・レノックスという上品だが影を抱えた男と飲み友達になる。ある日、テリーがただならぬ様子で現れ、メキシコ国境近くのティファナまで送ってくれないか、という。・・・・[続きはコチラ]