<落語の寿命を百年延ばした立川談志>今こそ落語名人たちの業績と系譜の学術的評価を 齋藤祐子 2014年10月30日(木) 1:29

齋藤祐子[文化施設勤務]

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大衆芸能である落語界から「文化勲章」が出たのは桂米朝が初だったが、米朝のような研究者的なセンスを持った人物はその後続いていない。やはり、大衆芸能は「今ここにいる目の前の客」に受けるかどうかの瞬間勝負。あくまでも人気商売のため、「贔屓をふやしてなんぼ」ということなのだろう。

 

桂米朝は、「埋もれていた上方落語を数多く復活させ多くの弟子を育てた」というわかりやすい功績を上げたが、生涯実演家である落語家は人間国宝にその技術が認定されるにとどまり、没後もまとまった評価をされる機会は少ない。

 

「話芸を専門とする資料館」がほとんどないことも理由のひとつだろう。・・・・【続きはコチラ】