高橋維新[弁護士]
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『がきデカ』(週刊少年チャンピオン・1974〜1980)というギャグ漫画がある。「山上たつひこ」の一大傑作である。
筆者の見立てでは、ギャグ漫画の世界に(舞台喜劇仕込みの)「ツッコミ」という手法を大々的に導入した初めての漫画であるように思う。これ以前のギャグ漫画は、赤塚不二夫の作品群に典型的だが、「ツッコミ」があまり為されていないからだ。
これは、シュールを気取って敢えてツッコミを廃したというよりは、単にツッコミという手法に十分に自覚的でなかっただけではないか?と筆者は考えている。・・・・[続きはコチラ]