<「街頭インタビュー」は最低の演出>「街」とはどこ?「街の人」とは誰?根拠なき世論

高橋秀樹[放送作家]

 

***

 

「やはり、扱いに偏りが出た」という論旨のもとに2014年12月27日の朝日新聞朝刊が、選挙報道の分析を報じている。記事自体は法政大学教授の水島宏明氏の分析を報じるだけのもので、朝日新聞が実施したものでないところは少々情けない。

 

自民党が先の総選挙前にテレビ各局に選挙報道の公平中立を求める文書を出していることは周知の事実だ。要望は街頭インタビューや、「資料映像」で一方的な意見に偏ることがないように、というものであったが、これは放送法が謳う公平原則を根拠に出されたたものであろう。しかし、政権与党からの文書となれば圧力となりえるはずで、報道の独立を脅かすことにもつながる。【続きはコチラ・・・・】