<カワイイとバカがテレビの多様性を奪う>テレビを席巻する「カワイイ」と「おバカ」を憂う。

吉川圭三[ドワンゴ 会長室・エグゼクティブ・プロデューサー]

 

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先日、テリー伊藤さんの「テレビ馬鹿一代」という本を読んだ。

 

正直、伊藤さんの本は駄作もあるし傑作のあるが、この本は本来、天才的なバラエティ演出家であった伊藤さんが、毎日新聞の連載から推敲に推敲を重ねて、いままで殆どあえて避けて触れていなかった「テレビというもの」について徹底的に考え抜かれた本質を突いた素晴らしい本だ。文章は解りやすいが、テレビのドラマ担当者からバラエティ担当者、スポーツ担当者まで全てのテレビ屋さんに読んでほしい本である。

 

その中にこんな文章がある。

 

「日本のテレビは全てをカワイイにされてしまった。」【続きはコチラ・・・】