<日本のお笑いの原点「落語」を英語で>落語を今に生きた芸能として海外にも積極的に届けよう

齋藤祐子[神奈川県内公立劇場勤務]

 

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昨今では春風亭一之輔が春風亭ぴっかりをつれて果敢に落語欧州公演を実施していたが、それ以前から落語も世界進出をぼちぼちしている。今までは主に在外法人向けのごく普通の落語会を単に現地でやるというものだったようだ。

 

仕事の都合で海外赴任した夫とその妻が、異国での落語会のあと1か月は夫婦間の会話がそれでもつ、というそれこそ笑い話のような話からすると、日本の伝統芸能としては相撲や歌舞伎といういかにも日本的なビジュアルの派手な芸能と違い、生活に根付く形で定着していく芸能という面があるのではないだろうか。

 

たとえば柔道やアニメのように、実際に道場ができて競技人口が増え現地での大会が開催されたり、アニメや漫画を描き始める人が出てきて裾野が広がるように。[続きはコチラ・・・]