<一人で複数世代を演じる香川照之の独壇場>最終回直前!TBSドラマ「流星ワゴン」は香川照之を乗せてどこへ行く?

水戸重之[弁護士/吉本興業(株)監査役湘南ベルマーレ取締役]

 

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「あなたには、過去をやり直したいと思ったことがありますか?」

 

TBS日曜劇場「流星ワゴン」は、重松清の同名のベストセラー小説のドラマ化。「家庭とは?親子とは?」を問うファンタジードラマである。

 

チーフ演出はジャイさんこと福澤克雄。脚本が八津弘幸、プロデューサーが伊與田英徳、とくれば、「半沢直樹(2013)」や「ルーズヴェルト・ゲーム(2014)」を生み出した、TBSが誇るドラマ制作チームである。TBSのこのクールの目玉と言ってよいだろう。

 

まじめだが妻子とのすれ違いで家庭崩壊の危機に瀕し死まで覚悟する会社員・永田一雄(西島秀俊)の前に、破天荒な父・チュウさんこと永田忠雄(香川照之)が現れる。それも息子の自分と同世代の男として。父は息子のことを、親友という意味の「朋輩(ホウバイ)」と呼ぶ。[続きはコチラ・・・]