2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

<「ビートたけし」は普通ではない>残酷?クール?優しい?解らないけど「たった一言」で人を楽にする

吉川圭三[ドワンゴ 会長室・エグゼクティブ・プロデューサー] *** 「所ジョージ論」、「明石家さんま論」と来たので、今回は「ビートたけし」について書いてみたい。 ビートたけしさんと本格的に仕事をしたのは25年近く前のこと。「世界まる見え!テレ…

<決定版・欽ちゃんインタビュー>萩本欽一の財産⑩セリフをずらして笑いを取る「ツー・トン・ピ」ってなんだ?

高橋秀樹[放送作家] *** (これまでのインタビューはコチラ) 大将(=萩本欽一)が、浅草でまさしく字義通り体得した「大人用の笑いの動き」とはどういうものか。大将が立って動き出した。 「たとえばさ、『困るんだなあ』っていう、セリフだとするよ…

<高市早苗総務大臣に期待したいこと>小渕優子、松島みどり両大臣辞任で残るは3人

保科省吾[コラムニスト] *** あまりにもバカな政治とカネの問題で、小渕優子、松島みどり両大臣が辞任した。安倍政権「肝いりの女性大臣登用」は早くも崩壊である。 残る3人のうち、筆者が一番期待しているのは「身体検査盤石」のはずの高市早苗・総務…

<メディアにお色気枠は不可欠>元モデルが語る「チラ見される谷間」の作り方

岩崎未都里[ブロガー] *** 「ワカパイ(井上和香)のバストには、なんとパッドが片方4個入ってました!告白」 最近話題になった芸能ニュースですが、筆者はその告白を「中居正広のミになる図書館」(テレビ朝日)の放送で見ていて、「え?!審査委員芸…

<なぜ「VTRを見ているタレントの顔」をテレビ画面の片隅に入れる番組が多いのか?

高橋秀樹[放送作家] *** 情報番組やニュース番組などでは、VTRを見ている「出演者の顔」が画面の片隅に入る。「ワイプで出演者の顔を抜く」という技法である。それ自体は悪いことではない。でもこの技法を使っていながら、技法の「意味や効果」をわかっ…

<民放は日本のCNNになるべき>勝ち残れるのは「報道」に特化したテレビ局だけだ

保科省吾[コラムニスト] *** 日本の民放テレビは、インフラとしてはこれからも残っていくと思われる。但し、コンテンツは見られなくなってゆくであろう。以上のことは誰でも予測がつく。 では「生き残り」にはどうすればよいだろうか。 筆者は、「報道2…

映画『さようならCP』の主人公に出会った脳性マヒ者たちの解放区「マハラバ村」

原一男[ドキュメンタリーの監督] *** (これまでの連載はコチラ) “ドキュメンタリーの監督とは、アジテーターであり、かつ、オルガナイザーでなければならない” この先人の教えを私なりに実践したのが、疾走プロ第一作「さようならCP」(1972)だ。主…

<危機的状況!おっさんばかりの男性プロゴルファー>日本人男性プロゴルファーTOP30に20歳代はわずか3人?!

藤沢隆[テレビ・プロデューサー/ディレクター] *** 10月12日、男子プロゴルフツアー「トーシン・トーナメント」最終日は韓国のI・H・ホ(27)が、なんと通算28アンダーというツアー記録で初優勝を飾りました。 3日目を終わった時点で、1位から4位まで…

<決定版・欽ちゃんインタビュー>萩本欽一の財産⑨テレビには、子供用の芸を何%か混ぜる

高橋秀樹[放送作家] *** (その⑧はこちら) 「よる9時台というと、僕(大将こと萩本欽一)らの頃は大人の時間帯で、ドラマが中心。バラエティをやる土壌がなかった。今は月9なんて言うけど、これもドラマだけど、このドラマはどちらかというと、背伸びし…

<医者が書いた科学的根拠の乏しい本に疑問>自閉症が水銀で発症するというのは「証明されていない」

高橋秀樹[放送作家/日本自閉症協会・日本自閉症スペクトラム学会・日本社会臨床学会各会員] *** 『発達障害を治す』(大森隆史著・幻冬舎・2014.9)。この本はタイトルに「治す」とあったので、一抹の不安があって、本を購入した。一読して不安は的中…

<「ドラゴンクエスト10」は失敗ではない>ドラクエ10を「失敗」と言うならソーシャルゲームの大多数も「失敗」だ

八坂 亮[ゲームクリエイター] *** 9月に行われた「SCEJA Press Conference 2014」にて、ドラゴンクエスト(以下、ドラクエ)シリーズ最新作『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』が発表された。対応機種はPlayStation3 とPlayStation4の2機…

<電子書籍の可能性>中学生時代の落書きノート「脳内架空帝國史」がベストセラー

岩崎未都里[ブロガー] *** 最近はカフェや電車の中でタブレットやスマホを使って電子書籍を車内で読んでる人が増えましたよね。既にアメリカではKindleストアでの電子書籍の売上が、”紙の本”の売上を追い抜いています。大画面のiPhone6プラスの発売でさ…

<書かなくて良かった「明石家さんま論」>さんまが認めた「さんま論」が出版されることはない?

吉川圭三[ドワンゴ 会長室・エグゼクティブ・プロデューサー] *** 前回の記事で所ジョージさんについて書いたが、反響が大きかったので今回は明石家さんまさんについて書いてみたいと思う。 実は明石家さんまさんについて書くことは筆者にとってかなり…

<決定版・欽ちゃんインタビュー>萩本欽一の財産⑧浅草の芸人だからこそ生まれた渥美清と東八郎の芸風

高橋秀樹[放送作家] *** (萩本欽一インタビュー・その⑦はこちら) 「僕のような浅草育ちの芸人にはね、『絶対やっちゃだめ』って叩き込まれることが二つある」 と大将(萩本欽一)が言う。 「一つは『コケる』。一人でこけたりしたら、後で鼻血がでる…

<スマホ依存は時間のムダ>生産性を高めるためには「ガラケーに戻せ」

尾藤克之[経営コンサルタント] *** 「スマホ依存症という病気があります。 スマホを24時間手放せない人を総じて呼びますが、スマホ依存は日本以外でも問題となっています。 WSJ(TheWallStreetJourna2)によればフロリダ大学、ミシガン州立大学、ワシン…

<テレビで本気にさせる仕掛け>なぜ「ザ鉄腕!DASH」は脅威の視聴率を取るのか?

高橋正嘉[TBS「時事放談」プロデューサー] *** なぜ日本テレビの「ザ鉄腕!DASH」が脅威の視聴率(直近では9月28日3時間スペシャル24%)を取るのか、考えてみたことがある。 いくつもの要因があるだろうが、DASH村のころから醸成された、「どこか本気に…

<視聴率10%で誤差2.4%の調査は妥当か?>広告主も演者も視聴者も満足できるテレビ評価指標の開発を

貴島誠一郎[TBSテレビ制作局担当局長/ドラマプロデューサー] *** 複数の番組で出演者同士が視聴率を話題にしていた。珍しいというか、演者が敢えてテレビのタブーに踏み込むコーナー企画。 演者は視聴率を気にしないようにしている。一喜一憂しない。…

「MBSヤングタウン」で最もリスナーを熱狂させて亡くなった芸人の相方が「思い出」を映画にした

影山貴彦[同志社女子大学 教授/元・毎日放送 プロデューサー] *** 筆者がかつて在籍した毎日放送(MBS)に入社した大きな理由のひとつが、「MBSヤングタウン(以下、ヤンタン)」を作りたいということだった。東の「オールナイトニッポン」、西の「MBS…

<萩本欽一インタビュー・緊急特別編>欽ちゃんが言った「木村拓哉」と『キング・オブ・コント2014』準優勝「チョコレートプラネット」の共通点

高橋秀樹[放送作家] *** 「木村拓哉っていう俳優さんは、浅草の軽演技の芝居の仕方を知っているね」 と、欽ちゃん(萩本欽一)が言う。 「え、どういうことですか」 「それから、こないだのコントの番組、あれ準優勝したほう。あの二人も、最近の若い笑…

<もはやテレビドラマのシナリオだ!>我が家にきた「オレオレ詐欺」完全レポート(その③)

藤沢隆[テレビ・プロデューサー/ディレクター] *** 「我が家にきた『オレオレ詐欺』完全レポート」と題して書いてきた記事もいよいよ3回目。いよいよ「起承転結」の“結”です。 この話の“結”はみなさんからみれば少し物足りないかもしれません。テレビ…

<舞台「ジャンヌ・ダルク」>ヒロイン・有村架純を際立たせる130名の出演者と白井晃の名演出

熊谷信也[新赤坂BLITZ初代支配人] *** 赤坂ACTシアターで、舞台「ジャンヌ・ダルク」を観た。 開幕より7日目。迫力。100名の兵士の戦闘シーン。総勢130名が舞台に上がっている。壮観な眺望。そして骨太の脚本。インターナショナルな音楽。繊細な演出。…

<ギターが売れないのは若者の貧困の象徴>ロックお金のかかる中流階級の趣味だった

水留章[テレビ制作会社 社長] *** 恥ずかしながら筆者は、宇都宮市がジャズ界のレジェンド・渡辺貞男氏を生み、「ジャズの街」と呼ばれている事を初めて知りました。 その宇都宮で「ギターが売れなくなっている」と先日、日経新聞が報じていました。 要…

<「地方創生法案」って何?>毒にも薬にもならない法案で地方予算増効果はたった1.3%

石川和男[NPO法人社会保障経済研究所・理事長] *** 10月15日、「地方創生2法案」が国会で審議入りした。今臨時国会の目玉法案らしい。 地方創生2法案とは、 「まち・ひと・しごと創生法案」 「地域再生法の一部を改正する法律案」 の2法案のこと。法律…

<決定版・欽ちゃんインタビュー>萩本欽一の財産⑦知識を吸収してもそこから脱出できなければダメ

高橋秀樹[放送作家] *** (「萩本欽一インタビュー」その⑥はこちら) 「頭の人っていうのはどういう人だ?」 と大将(萩本欽一)が僕に聞く。 聞かれた時は間を置かず、すぐになにか答えなければならない、という訓練を大将から受けているので。 僕はす…

<日本エレキテル連合の完成度>「いいじゃぁー、ないのぉー」「ダメよ~、ダメダメ!!」

水戸重之[弁護士/吉本興業(株)監査役/湘南ベルマーレ取締役] *** ブレイク中の「日本エレキテル連合」について、あまり馴染みのない方もいらっしゃると思うので、まずは次のショートショートから。 2X世紀。長年連れ添った妻を失ったルドルフは、最新…

<「死人テスト」をやってみる>世の中には「死人にできること」と「死人にできないこと」であふれている?

高橋秀樹[放送作家] *** パブロフの条件反射に連なる「行動分析学」という学問がある。歴史はほぼ100年。 この行動分析とは、誤解を恐れずに言えば、人間の心を研究するに当たって「心の中」を探るのを止めた、というものだ。心の中は見えないから、そ…

<所ジョージの凄さ>所さんは「お茶の間の人に失礼だから、カンペーは絶対見ない」と言った。

吉川圭三[ドワンゴ 会長室・エグゼクティブ・プロデューサー] *** タレント・所ジョージについて考察してみたい。 「今更何で所さん?」・・・と思われる読者もいらっしゃるだろうが、スマップの中居正弘の番組「ナカイの窓(日本テレビ)」のスペシャ…

<アノニマスとは何か?>国際ハッカー集団アノニマスが中国へのサイバー攻撃を予告

岩崎未都里[ブロガー] *** とうとう国際的ハッカー集団「アノニマス」が中国・香港へのサイバー攻撃の予告を出しました。 「アノニマス」のマークといえば、「V」のマスク。あの笑っていながら泣いるようにも見える、赤らんだ頬のヒゲマスクです。映画…

<人間たちをドキュメンタリーで描く>小川紳介監督の「映画を作る態度」「覚悟」「美学」

原一男[ドキュメンタリー映画監督] *** (これまでの連載記事) 小川プロの、というより小川紳介監督の「作品を作る態度」「覚悟」「美学」といったことに、もう少し触れておきたい。 山形での2大長編の内容をざっと見ていくと「ニッポン国古屋敷村」で…

<決定版・欽ちゃんインタビュー>萩本欽一の財産⑥日本のコメディアンは勉強家だった。

高橋秀樹[放送作家] *** (「萩本欽一インタビュー」その⑤はこちら) 「僕(=大将こと萩本欽一)は、浅草育ちだけど、僕らの先輩の人たちは笑いがやりたくてコメディアンになりたくて新宿(ムーラン・ルージュ)でも頑張ってた。」 「外国のコントなん…