<音声から文字へ変化する若者のコミュニケーション>口ベタな高校生もSNSを利用した文字言語での議論では饒舌
黒田麻衣子[徳島テレビ祭スタッフ]
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何を隠そう、筆者は現役の国語教師でもある。(厳密に言えば、県立高校は退職しているので正職員としての「教師」ではないが、心は今以て「高校教師」のままであり、今も生徒を指導しているので、敢えて教師を名乗らせていただく)
高校生を教えはじめて、20年。
「児童・生徒の活字離れ」はすでに筆者が高校生の頃から叫ばれていた。読書量が減ったことは、情報源が書籍や新聞からテレビに取って替わったことが原因と分析されていた。
その頃は、いわゆる「低学力」と呼ばれる生徒たちはすべからく、教科書の音読が苦手であった。活字を読み慣れていないから、文字を目で追いながら意味を捉えることが難しかったのだろう。漢字など出てこようものなら、それが小学校で習うはずの文字であっても、読めない高校生がいた。
ところが今、いわゆる「低学力」と呼ばれる生徒層であっても、音読させると、それなりに読みこなす。・・・・