NHKドラマ「ロング・グッドバイ」はアメリカ原作のストーリーと核心を残しつつ日本化に成功した好例

水戸重之[弁護士/吉本興業(株)監査役湘南ベルマーレ取締役]

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前回の記事で、アメリカの原作を日本版としたNHKドラマ「ロング・グッドバイ」のローカライズの正しさについて書いた。

 

ロング・グッドバイ」は、ロバート・アルトマン監督、エリオット・グールド主演で一度、映画化されている(1973年公開)。本作は、時代を1950年代から1970年代に移し、探偵フィリップ・マーロウや相手役のテリー・レノックスのキャラクターも原作の印象とはだいぶ異なる。

 

まず、二人でギムレットを飲むシーンがでてこない。シルビアを殺したのは本当にテリーだった。結末でマーロウがテリーを射殺してしまう・・・など、原作のファンからすれば「オイオイ」という部分も多い。・・・・[続きはコチラ]