<変化するテレビの行く末>テレビは東映や日活や松竹や大映や東宝と同じ道を歩むのか?

吉川圭三[ドワンゴ 会長室・エグゼクティブ・プロデューサー]

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友人と中華料理屋で、こんな話をした。日本映画の近年の栄枯盛衰の話である。筆者は映画関係者でないからこういう話が無責任に出来るのだろう。

 

東映」と言えばかつて堂々たる時代劇の会社であった。春日太一(映画評論家)が最近時代劇興亡史の本を書いている。東映は時代劇不振で「任侠もの」へ。さらに「任侠もの」から「ヤクザもの」へ。そして「実録もの」へ。

 

当時、上手くいかない現実の不条理を解消するように、若者やサラリーマンたちは終夜営業の映画館へ走った。東映はヤクザ映画で不振から回復しつつあったが、映画館はちょっと街の中心から外れた所にあり、ちょっと薄汚れていた。ションベン臭かったりもした。正直、入るのも怖かった。・・・・[続きはコチラ]